YURI INOUE

WORKS

Wall

細見美術館(京都)
7-23ギャラリー(京都)

壁には、視覚的・聴覚的に空間を仕切ることによって、人のプライバシーを保護するという役割があります。
それだけに、壁はフェティッシュの対象になりえるとも言えます。
人は壁の向こう側に、なにがあるのか、何をしているのかと、覗きみたくなる衝動にかられることがあります。
またそれとは関係なく、具体的な意味内容を聞き取ることができないあいまいな生活音が、壁から聞こえてくることがあります。
音自体は曖昧であるにもかかわらず、その音を聞き取った人の心模様と溶け合い、
何の変哲もない白壁に、様々な想像を浮かび上がらせます。
7-23ギャラリーで行った展示ではギャラリーの入り口を壁で覆いギャラリー内に設置したスピーカーから
まるで隣の家から聞こえてくるような日常音が聞こえてくるという展示構成になっています。
壁に耳を当ててやっと聞こえる程度の音量が生活感を疑似的に再現しています。
2011年に行った細見美術館での展示では美術館の壁の隙間に、壁を設置し壁の裏に設置したスピーカーから
まるで隣の家から聞こえてくるような日常音を疑似的に再現しています。
またこちらの展示の際には壁の外側、すなわち鑑賞者側が立てる音を、許可を得て録音しました。
2007年 7-23ギャラリー(京都)での展示

2011年 細見美術館(京都)での展示

素材 ベニア板
壁紙
小型スピーカー
聴診器型録音機

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