YURI INOUE

WORKS

またたくMatataku

KUNST ARZT(京都)

“またたく” という言葉には、
目蓋を瞬間的に開けたり閉じたりする行為、
光が明減するさま、灯火が消えそうに明減するさまから、
なんとか生きながらえている、という意味がある。
消えてしまいそうで消えない灯火。
それは、今を生きる光、記憶を辿る光でもあると思える。
人が瞬きをしたとき、一瞬の間、暗闇が目蓋の裏側に映る。
その時、人はほんの少し現実の時間の流れから離れる。
暗闇の中に浮かぶもの、それは過去の記憶、いつか見た風景の残像。
瞬きという行為は生理的な現象であり、日常の中でみ無意識に行われている。
しかし、同時にその行為には目蓋に、眼に焼き付いた情景を映し出す、かけがえのない行為でもある。
目蓋の中の風景を形にする。
もう一度、目蓋を開いて目を逢わせたい。
その想いとともに。

素材 アクリル製スクリーン
プロジェクター

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